ロナルド・ドーア著
『誰のための会社にするか』
岩波新書

本書はYoshiさんのブログhttp://miscyoshi.blog87.fc2.com/で紹介されていたので読んでみました。
「BOOK」データベースよりYoshiさんが引用した内容をここに紹介します。
<内容>
どうすれば「正直でダイナミックな経営トップ」を確保できるか。アメリカ型の統治制度は日本に馴染むのか。「理想像」に沿った企業のありようとは?過去十数年の間に株価至上主義へと急激にシフトしつつある日本企業の現況を鮮やかに描き出し、問題提起する。長年、日本をつぶさに見続けてきた著者による、鬼気迫る警世の書。
<感想>
経営者は何を重視すべきか、とよく話題になりますが、本書を読んで、その答えは「長期的な業績の向上という極めてシンプルな本質」になる、ということを再確認することが出来ました。
その時々の流行で「〇〇が重要」と経営上で重要視される内容は常に変化しますが、経営の本質は変わるものではありません。長期的に業績を向上することが出来れば、長期的視点で投資する株主とその他のステークホルダーを満足させることが出来るのではないでしょうか。
ただし短期的視点で利潤を得ようとする株主は、これに異議を唱えます。彼らは「長期的な業績向上を待つ時間はない」と言い、短期的な利潤追求のためにそれを犠牲することを経営者に迫ります。この点を考えると、長期的視野を持つ株主と短期的視野を持つ株主を同じ「株主」という言葉でひとくくりにして経営云々と議論しても焦点は定まらないように思います。
長期的に業績を向上させるためには、徹底した顧客第一主義を貫き通さなければなりません。それを犠牲にして(顧客が何をほしがっているかを考えずに)短期的な利潤を追求することに、果たして意味はあるのでしょうか。
いずれにしても、経営者は短期的な利潤を追求する株主に対しても、「経営資源を〇〇へ有効活用して、将来の業績を〇〇のように向上させる」と論理的に将来の戦略を説明して、納得させなければなりません。これが出来なければ、短期的利潤を追求する株主云々に関係なく、顧客が求めているものに応えられないも同然で、長期的な業績の向上は望めません。
経営者にしても、現場の従業員にしても「長期的な業績の向上という極めてシンプルな本質」を見失わずに、日々の仕事をすることが大切だと改めて感じました。
余談ですが、最後に『日系ビジネス』に紹介されていた著名投資家のウォーレン・バフェット氏の言葉を紹介します。
「株価と企業価値がピタリと連動することは絶対にない。株式市場は短期的には人気投票マシンなのだ。だが長期的には価値の計量器として働く」
『誰のための会社にするか』
岩波新書

本書はYoshiさんのブログhttp://miscyoshi.blog87.fc2.com/で紹介されていたので読んでみました。
「BOOK」データベースよりYoshiさんが引用した内容をここに紹介します。
<内容>
どうすれば「正直でダイナミックな経営トップ」を確保できるか。アメリカ型の統治制度は日本に馴染むのか。「理想像」に沿った企業のありようとは?過去十数年の間に株価至上主義へと急激にシフトしつつある日本企業の現況を鮮やかに描き出し、問題提起する。長年、日本をつぶさに見続けてきた著者による、鬼気迫る警世の書。
<感想>
経営者は何を重視すべきか、とよく話題になりますが、本書を読んで、その答えは「長期的な業績の向上という極めてシンプルな本質」になる、ということを再確認することが出来ました。
その時々の流行で「〇〇が重要」と経営上で重要視される内容は常に変化しますが、経営の本質は変わるものではありません。長期的に業績を向上することが出来れば、長期的視点で投資する株主とその他のステークホルダーを満足させることが出来るのではないでしょうか。
ただし短期的視点で利潤を得ようとする株主は、これに異議を唱えます。彼らは「長期的な業績向上を待つ時間はない」と言い、短期的な利潤追求のためにそれを犠牲することを経営者に迫ります。この点を考えると、長期的視野を持つ株主と短期的視野を持つ株主を同じ「株主」という言葉でひとくくりにして経営云々と議論しても焦点は定まらないように思います。
長期的に業績を向上させるためには、徹底した顧客第一主義を貫き通さなければなりません。それを犠牲にして(顧客が何をほしがっているかを考えずに)短期的な利潤を追求することに、果たして意味はあるのでしょうか。
いずれにしても、経営者は短期的な利潤を追求する株主に対しても、「経営資源を〇〇へ有効活用して、将来の業績を〇〇のように向上させる」と論理的に将来の戦略を説明して、納得させなければなりません。これが出来なければ、短期的利潤を追求する株主云々に関係なく、顧客が求めているものに応えられないも同然で、長期的な業績の向上は望めません。
経営者にしても、現場の従業員にしても「長期的な業績の向上という極めてシンプルな本質」を見失わずに、日々の仕事をすることが大切だと改めて感じました。
余談ですが、最後に『日系ビジネス』に紹介されていた著名投資家のウォーレン・バフェット氏の言葉を紹介します。
「株価と企業価値がピタリと連動することは絶対にない。株式市場は短期的には人気投票マシンなのだ。だが長期的には価値の計量器として働く」


