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カリフォルニアワインを中心にして長いことお酒を楽しんできました。これからはヨーロッパのワインやお酒を楽しむことに軸足を移していこうと考えています。
Auchentoshan(オーヘントッシャン)醸造所
テネシー駐在時代は、お膝元のジャックダニエル、ジョージディッケルといったテネシーウィスキー、そしてケンタッキーバーボンの醸造所をいくつか巡りました。
そしてついに念願であったスコッチの醸造所へ。
その第一歩はローランド、グラスゴーにあるオーヘントッシャン。
中学時代からの友人に連れて行ってもらった中野坂上のスコッチバーで出逢ってから、ずっと気になっていた醸造所です。

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オーヘントッシャンについてサントリーのホームページから紹介します。
「オーヘントッシャン蒸溜所は、スコットランド随一の大都市グラスゴーから北西16ロほどのクライド湾を見下ろす斜面上に立地しています。大都市に近い立地から、都会的なスタイリッシュなシングルモルトとして知られています。ローランド地方は気候が穏やかなこともあるのか、ライトなウイスキーが多く、この地域を代表するシングルモルトであるオーヘントッシャンも軽やかでライトな味わいが特徴です。その味わいの特徴と立地条件から、都会的でカジュアルなシングルモルトとしてスタイリッシュに愉しまれています。
オーヘントッシャン」とは、ゲール語で「野原の片隅」の意です。」

「1820年ごろアイルランド移民が建設したとも言われていますが、はっきりしたことはわかっていません。グラスゴーの歴史とともに歩んできた蒸溜所であり、第2次世界大戦中には空爆で破壊されてしまったことも。そんな歴史を乗り越えながら、ローランドモルトの伝統である3回蒸溜を守りながら、現在ではローランドを代表する蒸溜所として、確固たる存在感を保っています。」

「極めて爽やかな香りと軽やかなボディが特徴のオーヘントッシャン。ピート香の軽い麦芽を厳選し、発酵は昔ながらの木桶発酵槽で行います。
そして最大の特徴はローランドの伝統である3回蒸溜を行っていること。通常モルトウイスキーの蒸溜は2回ですが、3回の蒸溜を行うことにより、蒸溜されるアルコール度数は高くなり純粋アルコールに近づいていきます。この製法により、オーヘントッシャンは軽やかで都会的なすっきりとした味わいに仕上がるのです。」

ツアーガイドのお兄さんが言うには、サントリーの資本が入ることが決まって、従業員はスコッチの伝統が失われてしまうのではないか、と心配していたそうです。でも、そこは何も変わらず、サントリーのすばらしいノウハウをオーヘントッシャンに合ったかたちで吸収出来た、日本の資本参加は成功だった、とのこと。
そんな風に言ってもらえると日本人としては嬉しいですね。サントリーを応援したくなりました。
このお兄さんはサントリーのウィスキーが大好きだそうです!

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これが三回醸造です。右が一回目、真ん中が二回目、左が三回目。逆だったかな・・・
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一回目でアルコール18度、二回目で54度、三回目で81度になります。
三回醸造が終わった状態のものを舐めさせてもらいました。とてもまろやかだったのでびっくり!
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工場見学後は試飲を楽しみます。
同醸造所で一番売れているアメリカンオーク
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うたい文句通りとてもライトですっきりしています。
自分はヘビーなほうが好みなのですが、これがローランドの特徴なんですね。

ここからは好きなものを試飲できます。試飲リストがこちら。
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18年、Blood ork、21年、24年をオーダー。
ツアーガイドのお兄さんがそれぞれの特色を教えてくれて、飲む順番も指導してくれますので素人の自分でも思う存分楽しめます。
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18年とBlood orkを飲み比べるとはっきりとその違いを認識できます。
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Blood orkの写真を撮り忘れた!上の4つ並んでいる左から2番目です。
Blood(血)の樽は赤ワインを造った樽で熟成させたウィスキーとのこと。
赤ワインの風味がするわけではありませんが、18年と比べると香り、味ともに複雑味があって、自分の好みに合っているかな。

21年
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24年(Noble Ork)
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24年はまったりと角がとれている感じで美味しかったです。
一緒に飲み比べて初めてわかるのかもしれませんね。

そして、最後にオーダーしたのがこちらのDistillery Cask。色が特別に濃いのがわかります。2009年12月9日に樽に入れたものでアルコール度数は59.4%。
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上品の極ともいえる24年もののNoble Oakと醸造所のプライドをかけて育て上げたDistillery Cask。
それぞれにそばらしい特性があるので「どちらが美味しい?」と言われても決められません。

チェコに赴任してからはワイン一辺倒でしたが、ウィスキーも楽しもうかな、と思いはじめています。
いっそのことスコットランドに駐在しようかな(笑)。
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